「3回目のバースデー」をお届けします
こんにちは、渋谷川46です! 今日は私たちが歌わせていただいている曲「3回目のバースデー」について、じっくりお話しさせてください。
この曲は、少し不思議な温度を持った曲です。
バースデーという明るい言葉がタイトルに入っているのに、聴き終わるとほんのり胸が切なくなる。
そんな一曲です。
原曲の作者Hiroyukiさんから聞いたお話
この曲の原曲を書いたのは、Hiroyukiさんです。
私たちはHiroyukiさんから、この曲が生まれたときのお話を聞かせてもらいました。
90年頃に書かれた曲で、Hiroyukiさんが20歳の頃のこと。
新しい旅立ちを迎えるのと同じタイミングで、18歳から続いていた夢のような恋が終わりを告げた。
そんな時期に生まれた曲だそうです。
歌詞を読むだけでは分からない背景を知ると、ひと言ひと言の重みがぐっと変わって見えました。
このあと、お聞きしたお話をもとに、歌詞を一緒に読み解いていきますね。
90年頃に書かれた曲を、私たちが歌うということ
私たちは、90〜2000年代の王道J-POPの切なさが大好きです。
そこに今の洗練されたサウンドを重ねて、透明感のある言葉とキャッチーなメロディーで届けたい、というのが私たちの音楽の軸にあります。
90年頃に書かれたこの曲を歌うことは、私たちにとって、ずっと大切にしてきた「切なさ」のルーツに触れるような時間でもあります。
Hiroyukiさんの20歳の気持ちを、私たちが歌として受け取って、今の声で届ける。
そう思うと、背筋がすっと伸びるような気持ちになります!
曲が生まれた背景:20歳の旅立ちと、終わりを告げた恋
ここからは、Hiroyukiさんから聞いたお話を、できるだけそのままの言葉でご紹介します。
私たちが想像で付け足したことは何もありません。
聞いたお話と、歌詞に書かれていることだけで、この曲を見つめてみます。
無我夢中で、恋が何なのかも分からなかった頃
Hiroyukiさんは、18歳から続いた恋について「無我夢中で恋が何なのかもよく分からなかったあの頃」と振り返っています。
恋の最中にいる人ほど、自分が何の中にいるのか分からないものなのかもしれません。
ただ目の前のことに必死で、毎日が過ぎていく。
この曲は、出会った頃の気持ちを思い浮かべながら、やるせなく空虚な気持ちを描いた曲だと教えてもらいました。
愛とは呼べない、でも温かくて切ない恋
Hiroyukiさんは、その恋を「愛とは呼べない。でも、どこか温かくてどこか切なくて、そんな恋だったと思う」と話しています。
「愛」とはっきり名づけられなくても、確かに心を温めてくれたものがある。
そして、それがなくなったあとには切なさが残る。
この言葉を聞いたとき、私たちはこの曲の優しさの正体を見つけた気がしました。
また、Hiroyukiさんは当時のことを「ある日神様は、幼かった僕たちに唐突な試練を与えた」という言葉でも表しています。
歌詞にも「神様」が登場しますが、そこにはこんな思いがあったのですね。
ここでは、Hiroyukiさんの言葉をそのまま大切に受け取っておきたいと思います。
3年間が僕たちを大人にしていた

そして、この曲の核になっているのが、この言葉です。
「3年間の月日は、いつの間にか僕たちを理屈っぽく言い訳上手な大人ってやつにしていたんだ」
18歳から20歳までの3年間。
きらきらしていた毎日の中で、気づかないうちに、私たちは少しずつ変わっていく。
その変化に気づいたときの、ちょっとした痛みと切なさ。
「3回目のバースデー」というタイトルには、その3年間の重なりが込められていると感じています。
歌詞全文と、フレーズから読み解く情景
歌詞全文
君に書いたバースデーカード
もう届いた頃だろう
少し下手くそな手書きのレター
あの日約束したパーティ
10分遅れただけで
君はむくれたふりして
必死に謝る僕を無邪気に笑ってたEighteen years old
ふたりでいると
一秒さえ素敵だった
風に揺れる髪
口づけた昼下がりのベンチ
毎日がキラキラしてたあの頃急ぎ足のSweet heart
いつも輝いていた
偶然出会った雪積もるショーウインドウ
吹き消したCandle Light
過ぎてくときのようだね
あの日抱き寄せた君の
ぬくもりが消えないNineteen years old
今が永遠で
当たり前だって信じてた
いたずらな神様が
僕達にくれたプレゼント
毎日がキラキラしてたあの頃Oh my baby so long
お互いが全てで
Loving you
自分の価値観だけで
うぬぼれてたTwenty years old
さよならなんて
神様は意地悪だね
僕には君のことが
なんにも見えてなかったみたいだTwenty years old
大人になるって
少し残酷だなって思ったよ
新しい世界へ飛び立っていく僕達に
未来なんてあるのかな?Twenty years old
どうして君を失う前に
気づかなかったの?
明日から抜け殻になるスペースに
未来ってやつをくれないか?毎日がキラキラしてたあの頃
毎日がキラキラしてたあの頃Third Birthday… Third Birthday… Third Birthday…
18歳・19歳・20歳と重ねていく時間の流れ

この歌詞は、「Eighteen years old」「Nineteen years old」「Twenty years old」と、年齢を重ねるように進んでいきます。
18歳のところでは、「ふたりでいると 一秒さえ素敵だった」と歌われます。
一秒さえ素敵、というまっすぐな言葉が、とてもまぶしいです。
19歳では、「今が永遠で 当たり前だって信じてた」。
ずっと続くと疑わなかった毎日。
その「当たり前」が、あとから振り返るとどれだけ大切だったのか、聴いている私たちにも伝わってきます。
そして20歳。
「さよならなんて 神様は意地悪だね」「大人になるって 少し残酷だなって思ったよ」と、空気ががらりと変わります。
「Twenty years old」という同じ呼びかけが3回くり返されるところも印象的で、立ち止まって何度も自分に問いかけているように、私たちは受け取っています。
最初の連で、バースデーカードや10分遅れたパーティの場面が出てくるのも好きなところです。
少し下手くそな手書きのレターという言葉に、飾らない気持ちがそのまま入っている気がして、聴くたびに胸があたたかくなります。
「毎日がキラキラしてたあの頃」と、くり返されるThird Birthday
「毎日がキラキラしてたあの頃」というフレーズは、18歳の連と19歳の連、そして最後に2回、くり返されます。
最初に出てきたときは、思い出のまぶしさとして。
最後にくり返されるときは、もう戻れない場所を見つめる言葉として。
同じ言葉なのに、聴こえ方が少しずつ変わっていくのが、この曲の切なさだと思います。
そして曲の最後に、「Third Birthday…」が3回、静かにくり返されます。
これはあくまで私たちの受け取り方ですが、18歳から20歳までの3年間という歌詞の流れと重なって、積み重ねてきた時間をそっと数えているように聴こえます。
Hiroyukiさんが話してくれた「3年間の月日」と、タイトルの「3回目のバースデー」が、ここでひとつにつながるような気がしています。
この曲を歌う私たちから、聴いてくれるみなさんへ
透明感と切なさを大事に歌いたい気持ち

渋谷川46の名前は、渋谷の喧騒の足元をひっそり流れる渋谷川に由来しています。
都会の日常の中の、すれ違う誰かの孤独や、揺れる気持ちを歌いたい。
そんな私たちにとって、この曲はとても大切な一曲です。
この曲を歌うときに大事にしたいのは、透明感と切なさです。
悲しみを大げさに歌うのではなく、きらきらした思い出のまぶしさと、大人になっていく少しの痛みを、そのまま素直に届けたい。
私たちは、みんなで声を重ねて歌うことが大好きです。
ひとりひとりの声がそっと寄り添って、ひとつの景色になっていく。
この曲のやさしい切なさを、そんなふうに届けられたらいいなと思っています!
聴いてくれるみなさんへの感謝
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます!
Hiroyukiさんが20歳の頃に書いた曲を、私たちが歌として受け取って、こうしてみなさんにご紹介できることが、とてもうれしいです。
歌詞の背景を知ってから聴くと、同じ曲でも少し違って聴こえるかもしれません。
みなさんには、この曲のどんなフレーズが心に残るでしょうか。
「毎日がキラキラしてたあの頃」を、それぞれの思い出と重ねながら聴いてもらえたら、私たちにとってこれ以上のことはありません。
これからも、透明感のある言葉とメロディーで、みなさんの日常にそっと寄り添える歌を届けていきます。
いつも応援してくれて、ありがとうございます!
